浜田兄弟和紙製作所による個展「ゾクゾクする和紙」が東京にて5月11日〜26日まで開催中。日本の伝統的な和紙の未知なる世界を堪能してみては。

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浜田兄弟和紙製作所による個展「ゾクゾクする和紙」が東京にて5月11日〜26日まで開催中。日本の伝統的な和紙の未知なる世界を堪能してみては。

浜田兄弟和紙製作所による個展「ゾクゾクする和紙」が東京のギャラリー月極にて5月11日(土)〜26日(日)まで開催中。
定義ある土佐和紙と、自ら定義した和紙を製造する「浜田和紙」は、天保時代から高知県神谷村に工房を構え、わずか0.03mmという、世界で一番和紙である土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)の技を持つ和紙制作所。
現在は77年生まれの浜田洋直と79年生まれの治が、人間国宝だった祖父から極薄の「土佐典具帖紙」手漉き技術を継承。「浜田兄弟和紙製作所/HAMADAWASHI」を立ち上げ、その知識と技術を軸に、紙造りは元より、和紙にまつわるデザインや新素材の開発、近年では和紙で建築の空間設計を手がけるなど、幅広い分野で根を張り活躍している。
東京では5年ぶりとなる個展開催。立体的な作品や色と光の融合した作品など、和紙の概念を覆す作品が多数展示されています。直接作品を見れる機会をお見逃しなく。

「浜田和紙」の活動

浜田和紙は、和紙の強さとは、頑丈であるという意味合いだけでなく、千年劣化せずにしなやかさを保つという、柔軟性や順応性こそ本来の強さであると考え活動している。その証として、国外ではシスティーナ礼拝堂の天井画「最後の審判」ミケランジェロ作、ボストン美術館所蔵の浮世絵、ルーブル美術館の所蔵品修復や、国内では二条城や銀閣寺といった文化遺産の復元に使用されている。イメージやブランドだけでない、精巧さ緻密な基準を厳格に求められる国内外の文化財機関のオファーが続いているという事実は、和紙そのもののスペックの高さを表している。その他、キャロル・ベンザケン、書家紫舟といった現代アーティストからフルオーダーキャンパスとしての依頼も受けている。

「ゾクゾクする和紙」

今回の展示テーマである「ゾクゾクする和紙」とは、静寂、和み、落ち着きといった柔らかい一般的なイメージの解放を意図している。展示什器は、楮繊維の持つ透過光を効果的に感じてもらうために、光の差し込みを考えた設計什器をuiwと共同で制作。また、素材は鉄骨スチールのみで構成しており、本来組み合わせるシーンのない鉄と和紙の、揺るぎない調和を見ることができる。

作品は、繊維の性質のみを使い、造形には欠かせない凝固溶剤などを一切使用せず、水だけで科学的に立体製作したものや、染色を一色一色重ねて表情を出すレイヤーカラーといった、感性のみでなく類稀な知識とテクニカルな要素を兼ね備えた表現もあり、巷で流れる伝統という単語のイメージを覆す、未知の和紙の世界が見られます。

INFORMATION

日程:5月11日(土)〜5月26日(日)

在廊日:5月/11/12/13/18/19/26日

時間:11:00 〜20:00
会場:[Gallery Tsukigime]
住所:東京都目黒区東山3-12-4 第二東邦ビルB1F
入場:無料

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