「SUEDE STUDS BLOUSON」



-時を変えても色褪せない、特別な1着を-
CLANE10周年という節目に、CLANEがあらためて好きなものをまっすぐ形にした特別なアイテム。
リアルスエードを贅沢に使用し、素材選びからスタッズの配置まですべてにこだわり抜いた
「STUDS SUEDE BLOUSON」。モードとクラフトが調和する、存在感のある1枚です。

【MATERIALー素材へのこだわり】
使用しているのはオリジナルで加工された上質なやぎ革。
やぎ革は牛革よりもしなやかで軽く、
羊革よりは程よく重みがあるため、
落ち感と着た時の体なじみが絶妙です。
革の裏面を削って起毛させ、
削りと染めを2回ずつ交互に繰り返す
「スエード鞣し加工」により、
繊細で細かい毛足を実現。
一般的なスエードよりもなめらかでコシがあり、
手触りも高級感のある質感に仕上がりました。
黒の色味にもこだわり、
削りと染めを繰り返すことによって
深く沈むようなトーンのブラックが生まれました。
【DESIGN−スタッズが描く、バランスと余白の美学】
このブルゾンの制作で最も時間をかけたのは、スタッズのサイズ、配置、デザイン。
余白を生かしながら、幾度も試行を重ね、バランスを追求しました。
オリジナルで作製したブラウンのカラーストーンをさりげなくあしらうことで、エッジに温かみと奥行きをプラスしています。強さの中にある柔らかさ、ハードとフェミニンのバランスが共存するCLANEらしいデザインに仕上げています。
襟はやや大きめにデザインし、顔まわりを華やかに。
ファスナーはむしかくしにせず、スタッズや黒とシルバーのバランスを保つようにデザイン。
逆開ファスナー仕様で、シルバーの縦のラインを見せることで前身頃に奥行きを持たせ、全体の印象をすっきりと仕上げ、
スタッズや前身頃との見え方の調和を優先。
シルエットは極力シンプルに。黒とシルバーを基調とした世界観の中にマニッシュな空気感を残しました。
【STRUCTURE−仕立てが生む上品さ】
ディテール設計のすべては、着る人の快適さと美しさのために。
袖には切替を入れて、自然な丸みを持たせることで立体感のあるシルエットに仕上げています。
裏地にはレーヨンコットンを使用し、しなやかで心地よく馴染む着心地にこだわりました。
さらに、月腰や見返し部分にはウールを使用し、色移りを防ぐ配慮を。
ハードな素材をやわらかく仕立てることで、CLANEらしいミニマルモードが完成しています。



【CRAFTSMANSHIP−職人の手作業から生まれる1着】
スタッズブルゾンは上品な仕上がりを実現するために、パーツの裁断から縫い代のマーキング、スタッズの打ち込み、縫製まで熟練した職人による手作業から生まれています。
鞣し加工を経た革は、リアルスエードの生地だからこそ、厚みや風合いにはひとつひとつ個性があり、同じトーンと質感で1着を仕上げるためには革を振り分ける作業が必要になります。
また、いくら縫製が美しくても、スタッズの打ち込み位置がわずかにずれるだけで印象が変わってしまう繊細な作業。ひとつひとつ丁寧に打ち込むことで完璧な仕上がりを追求しています。
スタッズの位置、縫い目の幅、革の厚みや色味までもが均一になるよう手と目で確かめながら、ひとつのアイテムに多くの職人の手と時間が注がれてようやく1着が完成します。
素材選びから縫製、スタッズひとつひとつまで丁寧に仕上げたリアルスエードブルゾン。
全ての要素が調和して初めて完成するCLANEのデザインへの思いが詰まった1着です。
10周年を迎えた今も、CLANEは長く愛用できる「特別な1枚」を変わらぬ姿勢で届けます。


