松本恵奈がディレクションするCLANE(クラネ) OFFICIAL ONLINE STORE。

CLANE10周年スペシャルインタビュー
育ててきた10年、育ってきた10年―

2015年に誕生したCLANEは、2025年でブランド設立10周年を迎えました。
立ち上げからの歩みを振り返りながら、ブランドがどのように育ち、今どんな未来を見つめているのか。松本恵奈が語るCLANEのこれまでとこれから。

ー10周年を振り返っていかがですか

「早いなぁ」と思います。
立ち上げた当初は、私とあいこ、もう一人の3人で、とにかく”これが一番良いものづくり”だと信じてやってきました。あの頃の全力も間違いではなかったけれど、今振り返るとその時の経験も全部が今につながっていて、そこに大きな成長を感じます。
服作りもPRも、会社の体制も、関わる人たちも、10年かけてしっかり育ってきた。
だからこそ、今どの角度から見ても続けてこられた理由が分かる気がします。

アパレルブランドが10年続くって、本当にすごいことだと思っていて。
特にこの10年はコロナ禍もあって、大変な時期でした。
それでも今こうして存在できているのは、CLANEというブランドの持つ強さ、そしてチームやお客様が持つまっすぐでポジティブなパワーがあったからだと思います。
この10年で積み上げてきたものが、これから先の10年をもっと育ててくれるはず。
どんな時代でも成長していける、そんな確信があります。

そして何より、この10年で本当に良い仲間と出会えたなと思います。
知名度ゼロから始まったブランドが、今では多くの方に愛されて、応援してもらえる存在になった。
お客様とのつながりや、そこから生まれたコラボレーションなど、みんなで一緒に育んでこれた感覚があります。CLANEを支えてくれた方々のおかげで、できなかったことも少しずつできるようになったし、パワーアップしてこれた。
この10年は本当に“みんなで築き上げた10年”だったと思っています。
今の時代には合わない働き方かもしれないけれど、好きなものを突き詰めたい一心で、10年間がむしゃらにやってきました。
そんな気持ちを理解して、共感してくれて、一緒に走ってくれた仲間たちがいたからこそ、今のCLANEがある。チームCLANEっていいな!と心から思います。
みんなへの感謝の気持ちでいっぱいです。

ー私が思う、CLANEの魅力

CLANEを好きだなと思うのは、
まずクオリティへのこだわりです。
見た目の可愛さだけでなく、素材や仕立て、
細部まで妥協しない。
「価格以上のクオリティ」と感じてもらえるのは、そうした想いをずっと大切にしてきたからだと思います。
それはCLANEならではのアイデンティティであり、ずっと守りたい部分です。

そしてもうひとつは、チームの強さです。
どんな時も諦めず、私と同じ熱量で向き合ってくれるスタッフがいて、
そういう人たちが集まって、ブランドをしっかり支えてくれている。
お客様との距離も近くて、一緒に成長していけているような仲間意識があります。
初期からずっと応援してくださっている方も多く、CLANEの中には“縁”のような繋がりが生まれています。
何かあった時も、助けてくれる仲間がいる。そんなあたたかさがこのブランドにはある。
人と人を大切にできるところ。それが、私の思うCLANEの一番の魅力です。

ー好きなアイテムについて

10周年で作った刺繍シリーズや、リバイバルのきっかけになった初期の刺繍アイテム。
カルガンラムの毛皮のアイテムやフリンジシリーズも、今でもお気に入りです。
ときどき登場するブランディングアイテムは、作るたびに新しい刺激があって面白い。
こうしたこだわりを詰め込んだアイテムは、これからもCLANEらしく作り続けていきたいと思っています。

そしてCLANEの定番と呼ばれるアイテムたち。
私自身が日常的に愛用していて、生活を支えてくれる“お墨付き”のアイテムです。
だからこそ、「また作ろう」と思える。
流行や年齢に関係なく長く使ってもらえる自信作ばかりなので、ぜひみなさんにも手に取ってもらえたら嬉しいです。

ーこれからのCLANEに込める想い

11年目を迎えるにあたって、今いくつか新しい挑戦を考え、少しずつ準備を進めています。
10年間で積み重ねてきたCLANEの“根本”は変わらないけれど、
時代や気分に合わせて変えるべき部分はアップデートしていきたい。
これまでの10年を土台に、新しいアイディアを重ねて、ブランドとしてさらに厚みを増していけたらと思っています。

そして11年目は、海外にもチャレンジしていきたい。
日本で育ててきたCLANEの世界観を、より広い場所へ届けることで、新しい出会いや刺激が生まれると思っています。そんな次のステージに向けて、今は“未来のCLANE”をつくる準備期間という感覚です。

ー仕事と育児、そのどちらも大切に。

仕事を始めた頃から、私の中でどちらも同じくらい大切にしたいという気持ちは、今もずっと続いています。

最近変わったのは、思い切って休む時間をつくるようになったこと。
冬休みや夏休みに、少し長めの休暇を取り、子どもとしっかり向き合う時間を持つようになりました。この時間があることで、子どもとたっぷり向き合えるのはもちろん、自分自身もリフレッシュできて、アウトプットだけでなくインプットも出来るいい時間ができた。結果仕事にもいい影響を与えている気がしていて、良かったなと思っています。

もちろん、11年目を迎える今は新しい挑戦も始まり、さらに忙しくなりそうな予感もしています。
それでも、どんなに忙しくてもバランスは崩さずに、自分に合ったやり方を見つけていくつもりです。
働きながら子育てをしている人はたくさんいると思いますが、結局はそれぞれが自分に合った方法を見つけていくしかないんですよね。
私は欲張りだから、仕事も子育てもどっちも全力でやりたいタイプ。
だからこそ、頼れるところは頼ったり、考えながら自分なりのやり方を見つけていく。
今は、純粋に“仕事がしたい”という気持ちがとても強くて、ひとりで集中できる時間が欲しいな、と思うこともあります。
でもそんな気持ちになれるのも、きっと子育てと仕事をどちらも大切にしてきたからこそなんだと思っています。

ーお客様へのメッセージ

これまでCLANEを支えてくださったみなさま、本当にありがとうございます。
お客様と共にブランドを育て、一緒に歳を重ねてこられたことを、とても幸せに感じています。

これからも、みんなの日常の中に共存し続けられるようなブランドでありたいと思っています。10年経った今も変わらない気持ちと、これから挑戦していく新しいこと、
どちらも大切に、可愛くて長く愛用していただける服を届けていきます。

ぜひ、これからのCLANEも楽しみにしていてください。11年目もよろしくお願いいたします。

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